花教室「花と風と」はなぜ見本がないの?
多くのフラワーアレンジメント教室が
先生の見本を見ながらレッスンをされているのではないでしょうか。
見本があることは悪いことではありません。
見本があることのメリットデメリットをお伝えします。
見本があることのメリット
昔通っていたフラワーアレンジメント教室は
先生の見本を見ながらレッスンをしていました。
多少違う場所にお花を挿したとしても、
見本と同じようなデザインに生けます。
先生の見本を見て生けるということは、
見本のようにお花を並べるそんな感覚だったと思います。
毎回のレッスンの中にはお花や葉物や枝の使い方や
学んでほしいテクニックが入っていることでしょう
何回も真似しながら形や技術を体得していくやり方です。
見本があることでどんな風に生けようかと迷うことがありません。
慣れてきて多少お花の位置を変えたとしても、
大枠の形は生けられます。
見本があると自分で考えなくてもいいので
失敗することがないから安心して生けられます。
見本があることのデメリット
見本があると生徒さんは無意識に
その生け方が正解だと思ってしまうので
見本と同じように生けようとします。
私が10年通っていた教室でも
見本と違うデザインを生けていた生徒さんはいませんでした。
生花は同じお花でも大きさも傾き加減も茎の曲がり方も違うので
見本と同じように生けてもバランスが崩れていたり
なんとなく違って見えるのです。
そこで先生は手直してくれるのですが、
生徒さんは何がいけなかったのかわからず、
学び続けてもいつまでも自信がなく
なかなか上達している実感が得られないのです。
同じ花材でも何通りもの生け方があります。
先生の生ける見本はその中のひとつのデザインです。
見本があることで自分で考えることをしない結果
見本がないと不安
お花が変わるとどう生けたら良いのかわからないという事態がおきます。
「花と風と」が見本がない理由
見本はあってもいいし、なくてもいいものだと思います。
見本はデザインの一つであって
こんな風にもできるよ程度に捉えられるとよいと思います。
でも、見本があると真似したくなるし、
どうしても記憶に残ってしまいます。
しかも先生が生けたと思うとそれが一番素敵だと思ってしまいます。
「花と風と」では
自分の好きなお花を好きなデザインに生けられる
そんな人を増やしていきたいと思っています。
フラワーアレンジメントには正解はありません。
正解を求めるのではなく、
あなたの「好き」を探し求めてほしいと思っています。
失敗を恐れずチャレンジすること、
これが上達する秘訣です。